プロジェクト概要 †
日常言語コンピューティングのアイデアの実現を目指し、理化学研究所脳科学総合研究センター言語知能システム研究チーム(菅野道夫チームリーダー)において2000〜2005の5年間にわたり研究プロジェクトが行われました。研究チームは言語学者と工学研究者から構成され、プロジェクト期間中に日常言語コンピューティングを実現するコンピュータシステム(日常言語コンピューティングシステム)の基本構成の検討、基盤となる言語の意味処理技術の研究開発、そして応用システムのプロトタイプ開発がなされました。その成果は人工知能学会全国大会における特別セッションやデモ実演、国際機能言語学会議(ISFC)におけるワークショップを始めとする多くの学会、国際会議で発表され、高い評価を受けました。
理研におけるプロジェクトは終了しましたが、現在もプロジェクトのメンバーの多くはそれぞれの勤務先において日常言語コンピューティングと多かれ少なかれ関連した研究を継続して行っています。
参考文献:
- 菅野道夫. (2001). 言語と脳の内なる邂逅.『理研BSIニュース』(13).
- 菅野道夫. (2003). 言語を操る知的コンピュータを創る.『理研ニュース』(263).
- 菅野道夫. (2004). ヒトの脳を創るための言語的アプローチ.『理研BSIニュース』(25).
- 菅野道夫. (2005). 正確さへのこだわりを捨てる--「やわらかい情報処理」再び(4). 『日経BP ITpro』2005年3月号, p.20.
- 菅野道夫, ほか. (2005). LIFE の残したもの--10 年を経て振り返る--. 『第21回ファジィシステムシンポジウム講演論文集』pp.286-289.
研究チームのメンバー †
- チームリーダー
- 研究員
- 伊藤紀子(文修 2000.4〜2005.3)
- 岩爪道昭(工博 2000.10〜2005.3)
- 高橋祐介(文修 2000.10〜2005.3)
- 岩下志乃(工博 2001.4〜2005.2)
- 杉本 徹(理博 2001.4〜2005.3)
- 谷口唯成(工博 2001.4〜2005.3)
- 藤城浩子(文修 2001.10〜2002.3)
- テクニカルスタッフ
- 藤城浩子(2000.10〜2001.9)
- 増谷 修(2001.7〜2002.8)
- 中村文子(2003.1〜2005.3)
- アシスタント
- 非常勤研究員(所属は理研勤務当時)
- 小林一郎(工博)(お茶の水女子大学理学部)
- 山口 登(文修)(東北大学大学院国際文化研究科)
- 増位庄一(工修)(株式会社日立製作所基礎研究所兼研究開発本部)
- 小澤 順(工博)(松下電器産業株式会社先端技術研究所)
- 照屋一博(Ph. D)(Dept. of Japanese and Korean Studies, New South Wales Univ., Australia)
- Christian M.I.M. Matthiessen(Ph. D)(Dept. of Linguistics, Macquarie Univ., Australia)
- David G. Butt(Ph. D)(Dept. of Linguistics, Macquarie Univ., Australia)
- Chanzhong Wu(Ph. D)(Dept. of Linguistics, Macquarie Univ., Australia)
- Wendy L. Bowcher(Ph. D)(東京学芸大学言語文学第二学科)
- アドバイザー
- Michael A.K. Halliday(Ph. D)(Emeritus Professor, Univ.of Sydney, Australia)